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2016
07

この話題作は「ピアジェ エンンペラドール クッション 700P」という

 

スイスの時計展示会を取材していて、注目する新作はまず機械式だ。毎年雑誌やメディアをにぎわす新作も、機械式が中心になるから、スイスで作られる時計のほとんどが機械式であるかのような印象を抱くだろう。しかし、現実は違っていて、生産量の点では今も圧倒的にクオーツが多いのだ。ではなぜ機械式に偏るのかといえば、紹介する立場の側からすれば、機械式のほうが、古くからの伝統や、革新的な設計、特別な複雑機構など、語るべき要素が豊富にあるからだと思う。

 さて、今年のSIHHの場合も、大半が機械式で占められている。ところが、ピアジェから予想外の新作が登場してちょっと驚いた。ピアジェは、もともとムーブメント・メーカーとして始まった背景があり、数々の機械式薄型ムーブメントが歴史を彩ってきた。最近も薄型の限界に挑戦し、世界記録を達成したモデルがいくつもある。しかし、なにゆえ今年の新作ではクオーツに焦点を当てたのか?

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